活動報告

第一回説明会&講習会リポート 前編

<イベントレポート>「第一回日本eスポーツトレーナー協会(JeSTA)講習会&説明会レポート」

6月30日(日)、昨年12月に発足した日本eスポーツトレー協会(JeSTA)がコワーキングスペースNEKTON OFUNAにて第一回目となる「説明会&講習会」を開催した。(以下JeSTA)

今回は正入会員向け(医療関係の国家資格取得者やスポーツトレーナー)の内容になる。

JeSTAの活動に賛同した企業として、大塚製薬株式会社からも担当者が来場。

理事長並びに理事の説明、講習の様子を中心に、当日の模様を写真と共にお伝えする。

尚、説明会はプロジェクターを使用しての講義方式、講習会はベッドを使用しての実技デモンストレーションを行った。

説明会(1)

(写真:遠方からもお越しくださったお礼から、JeSTAについての説明をする外池理事長)

【JeSTAについて】

・理事長をはじめとした現メンバーの紹介やJeSTAを立ち上げた経緯の説明。

国家資格保有者(鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師、歯科医師)中心としたプロトレーナー集団として、自分たちの経験をアマチュア選手からプロ選手まで、eスポーツ選手の心と身体を支え、またeスポーツの未来を医療ケア、トレーナー分野で支えられる存在になれればと思い、JeSTAを立ち上げた。

・選手のみならず、トレーナーも若い世代に活躍してほしい

確かな技術を共有して、皆で声を上げながら地位を確立出来れば、職業として生計が建てられ、eスポーツ界にも貢献出来るWIN、WINの関係で成り立つのではと考えている。       選手の10年後、20年後見据え我々が活動することで、選手寿命の延長に繋がればとも考えている。

(写真:参加者は真剣に耳を傾け、外池理事長は丁寧な説明)

【活動報告】

・これまでの主な内容

日本初eスポーツサッカー専門メディア VAMOLA取材

湘南ベルマーレ・eスポーツ選手トライアウト決勝大会にてトレーナー活動

YouTubeにてセルフケア動画の配信

宮崎県eスポーツ協会 「PUBG」の大会にてセルフケア動画の提供

eスポーツに特化したメディア SHIBUYA GAME取材(今後掲載予定)

HPやSNS各種からの情報発信(Twitter、Instagram、Facebook)

ここでは、主に湘南ベルマーレ・eスポーツ選手トライアウト決勝大会にてトレーナー活動を行った際の話を

様子を説明。大会の流れ、選手の休憩時間やインターバル、会場の空気感等。選手は同じタイトルで争うが、プレイする時の姿勢は皆異なり、「個々選手に合わせた施術やアドバイスが必要」とのこと。

尚、当日の様子はこちらからの確認出来る。https://efootball.jp/2019/01/26/shonan_bellmare_esports/

JeSTAは徐々にeスポーツ関係者から認知されてきており、今後も積極的な情報発信を行っていく。

説明会(2)

(写真:SNSからの情報発信を担当している鍼灸マッサージ師の川端理事)

【eスポーツの現状】

世界や日本国内のeスポーツの流れ、賞金等市場規模や選手が職業として成立するために必要なことを説明。

eスポーツの強み:性別、年齢、場所の制約が少なく自由度が高い。

eスポーツの弱み:eスポーツ選手をサポートする体制が整っていない、選手はeスポーツを本業として生計を成り立たせることがまだ難しい。

依然として日本のeスポーツ業界は未成熟だが、世界の市場規模や賞金、eスポーツの自由度を考えると今後は多くの企業が参入し、選手のサポート体制が整い始める。それと同時に競技人口が増えてeスポーツ業界は盛り上がる流れになると予想出来る。ニュースやテレビで取り上げられる頻度は増えており右肩上がりであると言える。日々成長、進化している。「3日あれば状況は変わる」。

【ゲーム障害(依存症)について】

世界保健機関(WHO)が正式に「ゲーム障害(gaming disorder)」を国際疾病として認定。

主な症状として

ゲームをする時間や頻度の制御不可

日常生活の何よりもゲームを最優先

問題のある結果が生じているにもかかわらず、ゲーム依存症状が継続・重篤化

この認定に関しては、世界的に賛否両論あるものの、ゲーム障害の治療に当たっている病院やクリニックが実際に存在することを紹介した。また、中長期的な調査や症例発表により今後は内容に変化出てくるとも考えられる。

現在日本の取り組みとして、eスポーツ塾や学校の部活動ではプレイ時間に制限を設けている場合がある。

JeSTAとしても継続的に注視し、選手への情報提供に繋げたい。

説明会(3)

(写真:歯の噛み合わせが、どのようにeスポーツに関係するかを説明している歯科医師の小城理事)

【歯科分野の介入】

例えば、ボディコンタクトのあるスポーツでは、マウスピースを付けることにより外傷を防ぐことが出来る。

eスポーツではどうか。「噛み合わせ、歯ぎしり・食いしばり、スポーツ歯科」が適応になると考えられる。

ここでは、主に噛み合わせについて解剖学や生理学的な観点から、スライドを使っての説明。

・噛み合わせが良くなることによって

筋力の向上

姿勢の安定効果

脳への活動を促す

目の機能が活性化

・噛み合わせが悪くなることによって

集中力、判断力の低下

頭痛、肩や首の凝り

顎関節症

視力や聴力の減退

自律神経の乱れ

バランス能力が低下

上記の可能性が挙げられる。噛み合わせの改善には、歯列矯正という方法があるが、時間が掛かり比較的高額である。

そこで、「スポーツマウスピース」を推奨する。

(写真:スポーツマウスピース)

JeSTAとしては、eスポーツ選手に対して、この「スポーツマウスピース」の普及にも努めたい。

手順としては、

選手に直接相対する大会当日等で、型を取る

型を持ち帰えった上で、院にてスポーツマウスピースを作成

選手へ郵送(この間概ね二週間程度、費用は数万円程度)

小城理事としては、「集中力や判断力の向上、良質な睡眠による疲労回復」を目標に治験を溜めていきたい。

【今後のビジョン】

・日本初eスポーツサッカー専門メディア VAMOLAとの連携

最先端で取材活動しているVAMOLAとの連携を深めていき、選手サイド、トレーナーサイド、eスポーツ関係業者への情報発、情報収集を行っていく。

・協会員としてトレーナー人材と、提携先として大会運営業者や学校、塾、クラブ等との関係を拡大

協会としての規模を拡大していき、より多くのeスポーツ選手を支えられるようにしていきたい。

大会・部活・クラブへのトレーナー派遣、選手へのトレーナー専属契約等。

・選手人口の増加に伴い行っていくこと

予想として

肩こりや腰痛、眼精疲労といった罹患者が増える。

勝利するために、より高度な神経反射等トレーニングの需要が増える。

大きな目標として、正協会員がeスポーツ選手へのケアを行えることを、世間的に認知されるようにしたい。例としては、正協会員が現在勤めている現場にeスポーツ選手が施術を受けに来院する等。正協会員が運営する現場自体を協会認定とさせて頂くことも選手へのアピールになるのでは。そういった動きが各地方に出てくれば、地方支部を作ることへ発展していける。現在でも各都道府県ではeスポーツの大会が開かれており、大きな大会であっても予選をオンライン上で行われることもある。ローカルで正協会員の支えがより必要になると予想され、トレーナーサイドにもそういった認識を持って頂くことが理想である。

・認定資格について

協会認定資格をメディカル、フィジカル共に発行していく。治験を元に協会員へ情報や技術をフィードバックすることで、価値のあるeスポーツトレーナーになってもらいたい。こちらも選手人口の増加や業界の成熟度を考慮しながら発行開始の時期を見定めていく。JeSTAとしては、認定資格取得者の価値を高め、取得者をより応援する活動を行っておく予定。

説明会(4)

(写真:企業情報や健康についての話をする、大塚製薬の松村さん)

【JeSTAの活動に賛同する企業】

大塚製薬株式会社 松村さんの挨拶

何か助けになることはないかと外池理事長に連絡させて頂いたのが、最初の出会いになる。

会社としては、トータルヘルスケアカンパニーとして事業展開を行っているが、本日はニュートラシューティカルズ関連事業(一般消費者向けの商品を扱っている部署)として来させて頂いた。

様々な健康問題を地域の組織や団体と共に解決していく為に活動している。

事業展開の社会的な意義として、「健康な人を“より健康”にする為、健康に関わるさまざまな悩みを製品通して解決したい。eスポーツおける選手やトレーナーの方々への一助になれればと考えている。

また、当日は来場者へ製品のサンプルを配布。以下は、小城理事の話しにも挙がった睡眠関するチェックシートや製品に関するの参考サイトになる。

カロリーメイト:https://www.otsuka.co.jp/cmt/column/index.php
ボディメンテ:https://www.otsuka.co.jp/b240/
賢者の快眠:https://www.otsuka.co.jp/knk/
睡眠チェックシート:https://mezame-project.jp/awake/

2019-08-09 | Posted in 活動報告Comments Closed